高専からの大学編入 受験体験記
京都大学 - kobu
2010/09/29 (Wed) 11:27:41
○高専名・学科名・名前
松江高専、環境・建設工学科、4年、KOBU
○学校での成績
1年 一位
2年 一位
3年 一位
4年 一位
○受験した大学・学科名とその合否。
・金沢大学環境デザイン学類土木建設工学科(合格)
・神戸大学工学部市民工学科(合格)
・京都大学工学部地球工学科土木建設コース(合格)
○受験した大学の試験問題の概要。
京都大学
英語・・・TOEFL。
物理・・・力学・電磁気の2題。詳しくは過去問を拝見しましょう。物理が苦手な僕にとっては、今年の力学は難しかったです。力積の使い方がわかりませんでした。電気は回路の問題でした。
数学・・・傾向は毎年と同様4題編成で、証明問題がほとんどでした。難易度はかなり高いです。
化学・・・今年は計算系でした。どうも、勉強した人からすれば簡単だったようです。あいにく僕は捨てる覚悟だったので、一問しか解けませんでした。
専門・・・口頭試問でした。来年から2年次編入なので、専門はないと思われますが、参考程度に質問内容を書いておきます(記憶する限り)。
[構造]
・どんな材料でもいいから、応力‐ひずみ曲線を書いて
・その直線部分は何という領域か
・応力とひずみの関係をE、σ、εを使って表して
・モールの応力円の知るところを教えて
など
[土質]
・粒径加積曲線をかいて
・どんな試験の結果その曲線が得られるか
・液状化を説明して
・ボーリング試験をする意味は
など
[計画]
・カーブを曲がる際に働く力の名称
・遠心力の公式は
・その力を小さくするにはどうすればいいか
・道路を傾けますが、その名称は
・カントの力学的な意味は
など
以上のように基本的なものが多いです。
面接・・・口頭試問と併せてしました。志望動機などをさっと聞かれた程度です。
○自分なりに得た、受験した大学の試験問題の傾向。
英語はTOEFLと大変ですが、結局みんな点が取れないので大した差になりません。僕は40点しかなかったですが、大丈夫でした。最低40点台だとおもいます。まあ高いに越したことはないので、50以上を目標にするといいと思います。なるべく早めに一回受験してみて、力を知っておくといいと思いま。
数学は、難しい上に時間が全く足りません。さらに、とんでもなく難しいものもあります。問題をみて、解けそうなやつから解いて、6~7割解ければ大丈夫だとわかりました。他と差をつけるには、論証の仕方やいかに丁寧に書くかが大切だと思います。その部分を先生に徹底的に叩き込んでもらいました。数学者が好む解答を心がけましょう。
物理・化学について。結果論でいえば、化学はほとんどできなくても受かります。ただ、その分物理で稼ぐ必要があります。その物理ができなくて泣きそうになりましたが。ただ、来年以降化学は落とせなくなると思います。化学のある大学を併願するなどして、しっかり対策をとりましょう。
専門は日々の積み重ねです。先生にあてられたら必ず答えるようにしましよう。それが口頭試問ではかなり役に立ちます。
○受験した大学の試験科目と、それに対する対策。
英語は、DB5500、即戦ゼミ、構文80をやって、先生から出される課題をしました。また外国人の先生と勉強したりしました。
物理はセミナー(第一学習社)と電気科の人に借りた電磁気の本をメインでしました。そのあと過去問を解きました。
化学は過去問をみて、聞いたことのあるやつだけ解いただけです。
数学は徹底演習と高専の数学2・3を2周ずつしました。さらに教科書にかいてある性質の証明をひたすら読んで書いて覚えました。確率は専門の先生に本をかりて、出そうなところのみをしました。これで目標の6~7割はとけました。ただ、確率は白紙でだしました。
専門・・・今までの財産のみです。
○面接で聞かれた内容。
志望動機、将来、勉強したいことなどありふれたものばかりでした。その場で十分対応できるものばかりです。
○コメント
試験のできを考えれば、受かったことが不思議でなりません。結局、難しいのでみんな出来ません。そのなかでできるものを見つけ、確実に解くことが大切です。相手は京都大学です。試験中にかなりうちのめされます。それに耐えられるくらい日頃から自身を追い込みましょう。僕は何度も地獄をみました。頑張ればその分いい結果になります。あきらめないでください。